SITEMAP LINK BBS MAIL

  ライトノベルに関わるコンテンツを配信する個人サイトです。
トップページ はじめに ライトノベル新刊 ライトノベル感想 ライトノベルアニメ化 ライトノベル特集

  • MF文庫J『ようこそ実力至上主義の教室へ』7巻感想


◇人類は衰退しました9◇

ガガガ文庫 人類は衰退しました9(イラスト完全版)
おすすめ度:★★★☆☆
※おすすめ度最高は★5つ。例:★3つの場合は★★★☆☆という表記となります。

◇あらすじ◇

わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀、すでに地球は“妖精さん”のものだったりします。そんな妖精さんと人間との間を取り持つのが、国際公務員の“調停官”であるわたしのお仕事。月に行ったまま音信不通となった祖父の訃報(のようなもの)が届き、わたしは祖父を捜しに月に行くことを決心。そんなわたしに妖精さんがくれたのは、『いま←→さいしょむせいげん』と書かれたフリーパス。人間の進化が車窓に流れる蒸気機関車に乗った、わたしが着いた旅の終着駅は夢?それとも…。ついに、かんけつです!!??

◇感想◇

 「人類は衰退しました」、今宵にて衰退しゅうりょ!
 1年以上の時を経て、遂に完結したガガガ文庫「人類は衰退しました」! その最終巻である9巻が遂に登場しました!
 9巻が刊行されるまで長かった……と思いたいところですが、私が「人類は衰退しました」にハマったのが、去年の半ば、6月頃だったので、それほど待った気もしていません。というより、ハマった後に出た巻が最終巻という驚愕です。
 マジですか、超ショックなんですが!? という反面、綺麗にまとまっていたので、読み終わった後は満たされていました。


 さて、今宵はなんといってもやはり今作品のキーキャラクターでもある"妖精さん"です。やはり彼らはいつも通り、私を驚かせてくれました。
 人類の進化の流れが蒸気機関車の車窓から見れるとか、相変わらずのとんでも妖精さん。彼らの概念のぶっ壊しは流石と言えましょう。物理法則なぞ知ったことかと。
 また、人類の進化と言いましたが、私からすれば妖精さんの進化の流れを見るようでした。
 最初の妖精さん……怖いですよ! 人の形をかろうじて取っているけど、怖いですよ!
 あれではお化けと変わりません。現在の3頭身程度の、愛らしい妖精さんと比べると天と地ほどの差があります。
 そっか、妖精さんも最初はあんなだったのか……と思い馳せてみたり。
 そして、歴史を重ねるごとに妖精さんも進化していき、恐らくは現代のこと。
 少しは衰退世界の妖精さん近にくなった妖精さんと、現代の少女が邂逅し、涙ぶわっ! ですよ!
 両親が離婚し、家出。そして、家出している最中に自宅から両親がいなくなっていて途方にくれる少女。そこに、まだまだ曖昧な存在で、思考もできなそうな妖精さんが悲しみに暮れる少女に"四葉のクローバー"を渡すとか! どれだけ田中ロミオ先生は私を泣かせたいんですかねっ!?
 まあ、その後、その少女が結婚し、生まれた子供に付けた名前が"妖精"と書いて"フェアリー"というキラキラネームだったことに笑わせていただきましたが。(笑)
 その時、明かされた妖精さんがどのように生まれたか。
 元は形ない力だけの種族だったけど、人間のような形のある種族を羨んでうんたらかんたら。
 ようするに、人間に憧れて人間になろうとしたわけですね!(詳細は文庫を読んでね)
 まさか、妖精さんが人間に憧れていたとは……"わたし"を神様と呼んでいる辺り、どちらかといえば崇拝とかそちらに近いのかもしれませんが。

 その後も色々と歴史を見つつ――宇宙へ。
 なんというか、「人類は衰退しました」にあるまじき、感動ものでした。いや、今までに感動がないと言えば、そんなことはないのですが、今回は特別感動した、というより感動の最終巻らしかった、というべきでしょうか。
 特に、おじいさんを生き返らせようと妖精さんを呼んだ時、あの妖精さんが空気を読んだように無言。そして、告げるのは、

『にんげんさんの、ねがいはなに?』

 この表現はずるいと思いました。
 だって、今までずっと子供程度の理性しかなく、好きなように、また、人間さんに言われるままに行動してきた彼ら妖精さんが、"待つ"という行動を取ったのです。"無言"という行動を取ったのです。
 まるで、これから言う"わたし"の願いが特別だというように。
 そういう、積み重ねてきたからこそできる表現というものが、私は凄く好きです。
 これが1巻目で、妖精さんの性格もなにも知らなければここまでの感動はなかったのですから。
 
 そして、最後。
 白衣を着た"わたし"と妖精さん。
 いつ消えてもおかしくなかった妖精さんが、当然のように"わたし"の傍にいて、"わたし"もそれを当然としていて……なんですか、調停官というより、もう妖精博士ですね!
 その先も見てみたいなー、という思いもありつつも幕を下ろしました。


 猛スピードで収束していった「人類は衰退しました」。
 綺麗にまとまったなぁ、という印象を受けましたが、もう少し続きも読みたい。
 そんな読者様に朗報です! 今後、短編集が出る……かもしれないとか!
 まだ可能性という話ですが、あとがきで書かれているのできっと出るのでしょう、出ると信じましょう。
 というわけで、まだもう少しだけ楽しみが残った「人類は衰退しました」シリーズ。次の短編集を待ちつつ、また、1巻から読み直したいと思います。

戻る



| トップページ | はじめに | ライトノベル新刊 | ライトノベル感想 | ライトノベルアニメ化 | ライトノベル特集 |

今までの閲覧者数:
 現在の閲覧者数:

Copyright © 2013 ライトノベルウッド All Rights Reserved.