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◇やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。12◇


著者:渡航 イラスト:ぽんかん(8)
おすすめ度:★★★★☆
※おすすめ度最高は★5つ。例:★3つの場合は★★★☆☆という表記となります。

◇あらすじ◇

たとえ、その選択を悔いるとしても
バレンタインデーのイベント、水族館での雪の日を経て、自分たちが踏み出すべき一歩を定める八幡たち。そんな奉仕部に、ある大きな依頼が持ち込まれる。その依頼に対して、雪乃が決意と共に出した答えとは……。――たとえ、その選択を悔いるとしても――。時間の流れがいつか自分たちを大人にするのかもしれない、出会いと別れを繰り返して人は成長するのかもしれない。でも、いつだって目の前には「今」しかなくて――。それぞれの想いを胸に抱えながら、八幡、雪乃、結衣が選ぶ「答え」とは。新たなる青春群像小説、物語は最終章へ。
(ガガガ文庫公式サイトより)

◇感想◇

 進んでいるようで、進まない。誰も幸せにならない。

 前巻発売から約2年3ヵ月ぶりとなる青春ラブコメ待望の最新刊!! ガガガ文庫『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』12巻感想!

 待った。待ちましたね……。
 もう出ないのかと心配していましたが、どうにか発売してくれて嬉しい限りです。嬉しい限りですが、相変わらず誰も幸せにならないなぁ。

 最終章なだけはあり、八幡、雪乃、結衣三人の関係性の変化が主になっているように思えます。
 今までも行ったり来たり、色々変化はありましたが、雪乃が一歩踏み出すことによって、様々な変化が起こり、三人それぞれが何かしらの『答え』を出そうとしているようです。

 雪乃は八幡達から離れ、自分だけの力で事を成したいと望み。
 八幡は雪乃のその行動を『前進』と捉え、尊重し、見守り。
 結衣は八幡と同じように見守りつつも、彼、彼女の気持ちを理解しているからか、どこかに諦めも見え隠れして……。

 互いが互いを想い合っているのは理解出来るんですが、それが絶妙に擦れ違っていて、ああもう凄くもどかしい。

 ■『お兄ちゃん』では駄目なのか■

 雪乃が八幡達に見守って欲しいとお願いし、彼らの協力を拒むような行動を見せました。
 特にどうにもならなくなった状況で八幡に全てを任せてしまうのは殊更拒んでいます。

 陽乃曰く、奉仕部三人の関係は『共依存』だと。

 雪乃にはその自覚があったから、少しでも前に進もうと八幡を拒絶したのでしょうか。
 陽乃は八幡の事を『お兄ちゃん』と揶揄し、いろはは『過保護』とあざける。

 八幡の面倒見の良さを表しているようですが、同時に頼ってもらうことによって承認欲求を得ているとも取れ、そういった部分が『共依存』に繋がっていると。
 雪乃は八幡に甘えてしまい、八幡は雪乃を甘やかしてしまう。

 私から見れば、今まで素直に甘える存在のいなかった雪乃が、頼れる存在として八幡に甘えるのは良い傾向だと思うし、妹属性強調してきて可愛いと思います。
 八幡は頼られる事が嬉しいとはいえ、それが自己満足にならずそれだけの結果を残しているのだから、十分微笑ましい範疇でしょう。

 けれど、そういった一般的には許容されるだろう『欺瞞』すら、徹底して嫌悪し、拒否してしまう辺り八幡と雪乃が本物という感情以外を嫌うかが良く分かります。本当に生きずらそう。

 頼りにされる、甘えるのが嬉しいというのはとても普通な事だと思うし、互いに想い合っているなら尚更そのはずです。

 兄妹のような関係なのか、それとも恋人なのか。
 どのように決着させるのかは不明ですが、ただただ素直に語り合って欲しいし、想いを告げて欲しい。「助けて」と言われたから「助ける」。それだけでいいと思います。

 最悪、「八幡お兄ちゃん」でも良いんですよー! それはそれで幸せそうな未来じゃないですかー。……まあ、その言葉をまともに受け取ると結婚相手が陽乃さんなのは、ね? 仕方ないことですよね。

 ■本物なんて欲しくなかった……。結衣が辛すぎますよぉ■

 最初から結衣だけは普通の女の子で、八幡への気持ちをしっかりと理解していた恋する乙女。
 けれど、相手の気持ちを理解出来過ぎてしまうから、一向に距離を縮められなかったんだろうなぁ、と。

 八幡の気持ちを考え、雪乃の気持ちを理解し、結局彼女は笑ってごまかして我慢する。
 成長したようでいて、結局三人とも物語初期から変わらない。
 また、そうやって自身の気持ちを押し殺して、彼の背中を押す姿は健気で痛々しい。

 あれだけ、何度も何度もぶつかり合って、本音で語り合おうと頑張っていたけれど、本質はやっぱり変わらなくて。
 このまま、八幡や雪乃の事を考えて身を引いてしまうと思うと、胸が痛みます。

 こと恋愛において、全員が全員に幸せなることはありませんが、それでも恋をしたから辛いだけなんてそれこそ救いがありません。そんな辛いだけの『本物』ならいらないし、例え『欺瞞』であっても幸せになるならそれいい。

 これまでずっと八幡の事を想って、頑張ってきた結衣が一切報われずにただただ泣いて、悲しんむだけなんて嘘ですもん。

 結衣にはただただ笑って、幸せになって欲しいです。優しい子程割を食う世界なんて間違ってますもの!

 □幸せへの道が全く見えません□

 遠き理想郷は一体いずこ……。ガガガ文庫『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』12巻感想。

 やはり、俺ガイル続のゲームが理想郷でしたかねぇ。現実(本編)は辛すぎますよぉ。結衣が泣いているところ見るの何回目ですか。流石に泣かせすぎですよ八幡。反省して? すっごい反省して?

 にしても12巻、かなり待った割にはそこまで進まなかったなという事実に今気が付きました。明らかに最終章へのプロローグ。最終巻は13巻ではなく、14巻なのでは? 一体いつ完結するのか不安が過るばかりです。

 やはり心のオアシスはいろはすー。精神的に辛いお話は避けつつ、可愛らしいところを全面に出してくるいろはすはやはり最高の後輩です。いろはすがいなかったら精神的に死を迎えていたまである。

 これ以上引っ張られるといろはす成分だけでは厳しいので、なるべく早く13巻を出していただき、これ以上ないハッピーエンドをお願いしたいものです。

◇関連書籍◇

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