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◇青春絶対つぶすマンな俺に救いはいらない。1◇


著者:境田吉孝 イラスト:U35
おすすめ度:★★★☆☆
※おすすめ度最高は★5つ。例:★3つの場合は★★★☆☆という表記となります。

◇あらすじ◇

“痛"青春に救いはあるか?
「いきなり人をクズ呼ばわりたぁ、失礼なやつだなクソガキ……俺は権力と腕力には弱ぇが、年寄りと女子供には強ぇぞ」
「語るに落ちるゴミクズ発言なんだけど」

勝ち組っぽいやつの足を引っ張ることに全力を傾けるパーフェクト負け犬高校生の狭山明人と、怪我を理由に部活を引退した冷血ブリザードな無気力少女・小野寺薫。
放課後に呼び出しをうけた二人は、謎のボランティア活動にいそしむ中等部の少女・藤崎小夜子と出会うが――。

「私は明人と薫をお助けする正義のボランティアなのです。頑張る方向なのです。えっへん」

電波発言にドン引きしながらも、藤崎が室長をつとめる特別生徒相談室の「救済」活動に巻き込まれる狭山と小野寺。二人は、学校で悩みを抱える個性的な生徒たちと出会い、藤崎とともに彼らの問題に対処することになるが……?

現実はクソだ。不条理で、不都合で、不公平だ。――だからって、救いがほしいわけじゃねえ。

『夏の終わりとリセット彼女』でライトノベル・フロントライン大賞第1回大賞を受賞した境田吉孝の待望の最新作がここに登場! クズ・電波・無気力・変態・ひきニート等々、ダメ人間オールスターでおくる“痛"青春ラブコメ!
(小学館公式サイトより)

◇感想◇

 読んでいて、ここまで精神攻撃をしてくるライトノベルも珍しいのではなかろうか。

 表紙を見て、デジャヴを覚えた人は管理人だけではないはず。ガガガ文庫「青春絶対つぶすマンな俺に救いはいらない。」1巻感想!


 なんという俺ガイル臭……。応援コメントも俺ガイルの作者である渡航先生であり、明らかに似た路線を狙っているだろうなぁ。そう思いつつも、ついつい釣られて買ってしまう管理人がいる辺り、その作戦は見事に成功していると言わざるおえません。

 くっ……ここまで寄せてくると逆に気になってしまうんですもの。

 というわけで、出版社の罠だと理解しつつも、買ってしまい読了。


 ――主要な登場人物クズしかいませんけどぉっ!?

 ■ここまで主要キャラクターがクズな作品もそうないのでは?■

 クズクズクズ。新たに登場してもクズ。女神かと思ったらやっぱりクズ。

 うーん、ここまで登場人物が全てクズだといっそ清々しい。クズな部分に共感・理解する事はあれど、好きになれそうな部分がないという徹底ぷり。
 いや、例えどんなクズであれ人には1つや2つ良い部分があるもの。管理人の目が節穴というだけで、実はみんな良い子という可能性もあるはずです。

 ……う、うーん。表面上女神な矢野真澄ちゃんという、将来は石油王と結婚したいとかポロっと汚い夢を吐露した子ぐらいしか。この子も中身は大概そうですし。

 正直に言いましょう。この作品に管理人は好きなキャラクターがいません! けれど、どの子の発言にも一定の理解を示してしまいます!!

 ■負け犬に"共感"■

 この作品に登場している主要キャラクターは基本負け犬。

 敗北から不屈の精神で立ち上がって、努力し、勝利を掴み取るような子達ではありません。おおよそ、ハッピーエンドが主流のライトノベルには相応しくないキャラクター達です。だって、負けたら負けっぱなしで立ち上がらなければ、もう頑張りたくないと諦めるのですから。

 そのような主人公やヒロインに自己投影はしないし、魅力的かといえばそんなわけもない。


 ゆえにこそ、ひたすら共感をしました。


 自身がより優れている者がいたら嫉妬をする。
 努力は可能な限りしたくなく、楽して生きていきたい。
 月曜日の学校は休みたい。休んだ。けれど、ズル休みをした日は負い目に感じ、次の日行きづらくなる。

 周囲がどれだけ応援してくれることでも、本音を言えば止めたいことだってある。言い訳が見つかれば、それを盾に逃げ出したい。


 どれもこれも共感。ひたすら共感。ずっと共感してたまであります。

 ■「諦めない」のではなく、「諦める」■

 正直、面白いとは口が裂けても言えません。
 だって、読んでいて辛かったですもの。思い当たる負け犬エピソードがつらつら並び、心を抉るごとドリルが如しですもの。

 それでも、こういうのもあり、と思ってしまう程度には、うん、まあ、響いたものがありました。

 おおよそ、他のライトノベルではありえない諦めるという選択肢を選び続ける作品。それに共感し、自分もそうだと思ってしまう辺り、管理人も負け犬なのでしょう。それを自覚させられるのは、なんというか辛いものがありますよね。

 でも、その選択肢は凄く現実的で、世の中にありふれたものでしょう。

 だからこそ、共感という意味では凄く惹きつけられる作品であり、逆に拒絶したい作品。


 だって、この作品に共感したということはイコール「お前は負け犬だ」と言われているようなものですから。

 □管理人のMPは"0"です。□

 ごーりごーりヤスリで精神を削られました。ガガガ文庫「青春絶対つぶすマンな俺に救いはいらない。」1巻感想。

 誰か救いを下さい!

 ひたすら救われない現実的な世界に、そんな叫びを上げたくなる夜が明け始めた今日この頃。
 この作品に関しては、再読するのはなかなかに辛いのでしばらく封印しますが、なかなかに忘れられない作品になりそうな予感がひしひしとしております。

 もし、こういった形で心に残すことを狙っていたのなら、管理人は狙い通りの行動を取ってしまったわけで、作者様に負けたということでしょうかね? 泣くぞこんちくしょー。

◇関連書籍◇

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